Bigelowはニューヨーク発の老舗紅茶ブランドです。
HP:https://www.bigelowtea.com/
ニューヨークをはじめ、東海岸でヒルトンなどのビジネスホテルに宿泊すると備え付けのティーバッグで置かれていることが多いのがBigelowだと思います。
1945年Ruth Campbell Bigelowが紅茶とオレンジの皮、甘いスパイスを混ぜて友人たちに飲ませたのが始まりです。彼女はこの紅茶を”Constant Comment”と名付けました。
しかし、友人たちに飲ませるのと売ることは別物です。Ruthは販売に苦労していました。ニューヨークのセカンドアベニューからすぐのところに家をみつけました。しかし、紅茶のパッケージは白黒でしか印刷できず、毎日、そのアパートで手描きで絵を書く日々が続きました。
ある日、彼女の紅茶をよく売っているお店を訪ねると「香りをかがせれば完売するよ」と教えてもらいます。そこで、彼女は瓶に茶葉を入れて香りをかいでもらう作戦にでて、大きな成功をおさめます。
1955年Bigelow Teaはニューヨークからコネチカット州に移動しますが、その直後にコネチカットを何度もハリケーンが襲い、壊滅的被害を被ります。債権者から様々な救援作業をして頂いたことで、期日どおりに返金しておくことの重要性を身に染みて感じたと書いています。
Bigelowはファミリービジネスとして拡大していき、2005年にはRuthの孫娘であるCindiがCEOとなっています。Cindiは幼い頃から家に帰れば家族がティーテイスティングをしている状態で紅茶の英才教育を受けて育ちます。ノースウェスタン大学ケロッグスクールのMBA保持者でもあり、このファミリービジネスがこれほど大きなビジネスになっている原動力になっていると考えられます。
マンハッタンのヒルトン系ホテルにもウェルカムティーとしてBigelowがしっかりとセットされていました。
※English Breakfast 1袋17円
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